写真:東京都公文書館(元・玉川高校)

2012年4月から東京都公文書館が東急大井町線・上野毛駅の玉川高校に移転されています。5年後には国分寺市に本移転するとのことで、この仮の公文書館について利用方法があまり紹介されていないので、ここでまとめておきます。

さて、ロケーションですが、上野毛駅から歩いて5分ぐらいです。駅から坂道を下っていきます。

玉川高校の校舎を借りているので、建築そのものは学校の校舎にみえます。学校を公文書館にする事例はユニークで、改修は「遮光や空調面の改修を中心に行った」とのことです。

開館時間は平日の9時から17時まで、土日は閉館です。12時から13時までは史料の出庫ができませんが、閲覧室で調査を継続することは可能です。

飲食については、1階の丸テーブルでとることができます。自販機はありません。上野毛駅から公文書館に向かう途中にアンクルサムズ サンドウィッチうどん屋の武蔵屋さんがありますので、そこで昼食をとることもできますが、坂道が結構長いので、お弁当を持ち込んだほうが楽でしょう(サンドイッチはテイクアウトできます)。

入館と利用方法については、1階に警備員がいるので名前を書いて番号の書かれた名札をもらい、スリッパに履き替えて2階へ。閲覧室に入室すると、パソコンとマイクロリーダーが端に数台あり、中央にテーブルがいくつかあります。もとは職員室だったようで、月割の黒板がそのまま残っています。当然ながら、ロッカーに荷物をあずけなければいけません。そして、カウンターに閲覧したい史料が書かれた閲覧票・複写票を提出します。

閲覧票・複写票についてです。史料は、公文書館のウェブサイトにある「情報検索システム」でも検索ができ、館に行く前に熟考して取り組むべきです。館内にあるWindowsのブラウザ・IEでもプリントできます。本来は、閲覧票・複写票は各1枚ずつプリントされるのですが、これはWindowsのIEでないときれいにできないようです。自宅でMacの代表的なブラウザ(Safari, Firefox, Chrome)でやろうとすると申請書が途中で切れてしまいます(よい方法があれば教えてください)。
Windowsをお使いになっている場合、自宅でプリントできますので手間が省けますが、そうでない場合は何の史料を閲覧するのかメモしておいて、現地でプリントして申請というやり方になります。

あるいは閲覧票・複写票のプリントは無料なので、現地で調査しておいて手間があいたときにプリントしておいて次回使用するという方法も可能でしょう(史料のプリントは有料です、後述します)。

史料調査についてですが、たとえば情報検索システムでヒットした、ある土地関係の史料を見たいとします(分かりやすいように改行しています)。

【公開件名】借地換願 佐藤庄太郎返地 斉藤治郎右衛門
【文書年度(和暦)】明治28年~明治28年
【起案年月日(和暦)】明治28年99月99日
【文書年度(西暦)】1895年~1895年
【起案年月日(西暦)】1895年99月99日
【資料種別】公文書_件名_府市 【記述レベル】item
【利用可否】利用可
【収録先の名称】 第1種 第二課地理*土地使用・民有道路・私有地ニ関スル書類・完、共13冊の3〔明治28年・第二課文書類別・地理・第1種・共13冊の3・土地使用ニ関スル書類・民有道路ニ関スル書類・市有地ニ関スル書類・完〕
【収録先の請求番号】 601.C4.12
【綴込番号】(003)019
【電磁的記録媒体番号】 D164-RAM

あくまでも一例ですが、この検索結果の見方について基本的なことを解説しておきます。まず、【公開件名】とあるのがもっとも細かなレベルの史料です。これが他の文書とともにある簿冊に綴じられているのならば、その簿冊の名前は【収録先の名称】に示されています。この簿冊の請求番号が【収録先の請求番号】です。表紙にラベルが貼られている場合がありますが、それがこの番号です。しかし、保存の関係で史料をデジタルデータにすることが多く、この史料の場合はDVD-RAMとなっており、それを示すのが【電磁的記録媒体番号】です。
【利用可否】について、条件付き利用と表示されている場合は別に申請書を書かなければいけません。

さて、これを請求するとDVD-RAMが出てきます。この番号が「D164」です。これをパソコンに備え付けられているDVD-RAMリーダーにセットし、専用ソフトを操作することで閲覧する仕組みになっています。ただし、史料によってはDVD-RAM化されておらず、マイクロフィルムで閲覧することもあります。機器の操作方法は、職員が説明してくださいます。

また、史料の大きさや色を詳しく確認しなければならないときは原本を請求することになるのですが、これは予約制になっています。詳しくは公文書館の利用方法を読んでください。

さて、史料のプリントアウトは自由にできます。DVD-RAMの場合、コマを指定すればまとめてプリントアウトすることもできます。公文書館のサイトには何も書いていませんが、印刷の上限はありません。サイズはA4のみ、モノクロで料金は現在、20円となっています。これは16時半までに清算をしなければなりません。つまり、閉館ぎりぎりまでプリントアウトをすることはできませんので、注意してください。

閲覧にかんして、自分のパソコンやiPadなどを持ち込むことは可能です。使用できる筆記用具は鉛筆のみです。

よい調査になりますように!

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