tomotake kinoshita old journals

 

2008-12 journals

2008 strider
2008-12-31(Mercredi)
2008年もあと少しです。実家に帰省して大掃除の手伝いをしつつ、取り組んでいる文章を書く。全然年末気分ではないけど。今流れている紅白もみてない。

今年最後の夢をみる。
どこかの森に囲まれた白い空間の美術館。
そこでぼくはたったひとりのキュレーターという設定で、なにやら展示準備のために作品の選定をしていた。残念なことにどういう展覧会を企画していたのか、それが肝心なのに思い出せない。どうも中世日本美術ではなく、現代美術みたいな感じだったのだけど。なにか、奈良美智さんがときどきみせる部屋のなかのような、ペンティングされた木の空間っぽい雰囲気もあった。

今年もいよいよあと少しで、どうにか完走できただろうか。全然物足りなかった。次は2009年、笑っても泣いてもある意味ぼくにとってひとつの区切りであることは間違いない一年になるだろう。

今年もごらんいただき、ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。

2008年 12月 31日(水) 21時23分47秒
戊子の年(閏年) 師走 三十一日 乙巳の日
亥の刻 一つ

ライブラリー・ラビリンス
2008-12-28(Dimanche)
京都で調査をしており、終了後そのまま実家に帰省しました。

松本清張記念館に。作家になったのは30代で、それまではデザイナーをしていたという経歴は知らなかった。二階に松本の執筆室、書庫をまるまる移築しているのが見もの。
http://www.kid.ne.jp/seicho/html/kannai/2f.html
二階の一番奥の「書庫[」と名づけられている部屋には司法、刑法、警察資料がびっしり。リストを興味深く見る。
応接間には、木札や中国の金庫、真田家の甲冑など年代性がまったく違うものが同列に飾られていて、時間を飛び越えている。

記念館の向かいには磯崎新設計の図書館があって。千枚棚みたいに床レベルが西から東に下がっていくが、本棚が曲がりくねっていて、ちょっとした迷路のよう。ライブラリー・ラビリンスだね。ゴールとなる一番下には貸し出しカウンターがある。

http://www.flickr.com/photos/sasami/213770067/
スリットから入る光がよくみえることがあって、それが朝限定。開館と同時に入ると本棚に細い光が何条も入っているシーンに出会える。

http://www.flickr.com/photos/sasami/213769911/
高校生のときから行っていた。この写真のように、二階にある学習室は河合塾がすぐ近くにあるせいか、それらしい人たちがいつも一緒に机を並べている。そういう雰囲気もあって、河合塾に通っていなかった僕にとっては敷居がちょっと高く、この図書館で受験勉強したことはないんだけど・・・。

夏休みとか年末年始の帰省はいつもここで本を借りるなり、読書ばかり。そのときに借りた本を棚でみかけると時間の経過を感じるね、やっぱり。好きな図書館なんだけど、ただ、サービスはダメダメなんだよね。どうしてかというと図書館内でパソコンを使うことができないし(使用禁止)、OPECもレスポンスがあまりよくない。

明治期の新聞が冊子になったものがここにあり、調べていると(好きだなあ、ぼくも)、僕の脇をすりぬけようとしたおじさんが興味津々らしく勝手に手にとり、読んでいたよ。


2008年 12月 28日(日) 16時06分47秒
戊子の年(閏年) 師走 二十八日 壬寅の日
申の刻 三つ

キラキラ・フレーズ
2008-12-22(Lundi)


ちょっと前に形のわるいイチゴたちを手に入れて作ったジャム。一晩黒砂糖につけて、じんわりとしたところをグツグツ煮ただけだが、これが結構おいしくて手作りジャムにはまっていた。煮ているとき、ポコポコと泡をふいて、そのときキラキラと輝く。
ほかには、ブランデーとフルーツを混ぜているジャムがあり、これも好きなんだけど。

2008年 12月 22日(月) 18時12分47秒
戊子の年(閏年) 師走 二十二日 丙申の日
酉の刻 三つ

女の子から抱きつかれたら
2008-12-17(Mercredi)
本格的に寒くなりました。今日はじめて暖房器具を出し、掃除をして稼働させる。だいぶ快適になった。引越ししている仮研究室はぼくの机の真上に暖房ファンがあって、いいんだけど。

年賀状のデザインが決定したので、あとは印刷して一枚ずつ書いて・・・だな。

テレビで、女の子が抱きつくシーンがあって、そのときに「会いたかった」とか愛の言葉をささやいていたのをみた。もし、同じように女の子から抱きつかれて、何かをささやかれたら、絶対わからないだろうね。口が見えないから。でも、口が見えないからって、何も言っていないと思っているわけではなくて喉の動きや振動で何かをしゃべった、ということはわかる。したがって「ああ、何か言ったね?」ぐらいの理解になる。身体は密着させているのにピントが合っていないというか。いやいや、決してその女の子のことあんまり好きじゃないとか、大好きかとかそういう問題じゃなくて。で、そのとき、「ねえ、今なんて言ったの?」と聞くべく、女の子を自分から離そうとするけれど、でも背中にまわした手を放してくれないかもしれないじゃない。でも、何を言ったかが重要なのではなくて、何かを言ったかが重要なのだろう。
女の子と手をつなぐということは、手の自由度が片手だけになるから、手話でやるときは手話も片手だけになってしまう。それを考えると手をつながないほうがいいという人もいるだろう。抱きつく、手をつなぐ、を考える時の身体的な文法、技法の話でした。


2008年 12月 17日(水) 13時43分19秒
戊子の年(閏年) 師走 十七日 辛卯の日
未の刻 二つ

文蔵と繁
2008-12-14(Dimanche)
間があいてしまいました。
ひさしぶりに中村正義の美術館にいったり、美術館・博物館好きは相変わらず。ここ最近は建築関連の展示会がよく企画されているような気がする。

昨夜みた夢。バスに乗っていたら運転手の目前に広がる光景が幅ギリギリの田舎道でアスファルト舗装がされていない。ちょっとでもコースを外れると底なしの崖下に・・・という悪路だった。そこで運転手が崖に向かうようなハンドリング。目の前は道の横にある崖に飛び込もうとしている。あわてたぼくは声を出そうとしたが、声が出ない。あれよあれよというまにバスの角度が急になり、崖から降下していくのが窓からわかった。なんとかここから出なければならない、窓を開けなければ・・・ああ、ぼくは死ぬのか?というところで目覚める。
ああ、怖い。時計は朝4時頃だったろうか。もし、これが現実だったら、もう・・・。
目を閉じていたら、また目覚めて、まだ光は薄暗い。朝5時くらいなの?と時計を確認しようとしたけど、ここは自分の家じゃない。どこかの旅館だった。あれ、おかしいなと思いながら起きて、ロビーに出ると小泉元首相がいて、ロビーの人に説教をしていた。なんだろうと思いながら脇にぬけて、食堂にいくと浴衣をきたたくさんの男たちが朝食をとっていた。なぜかぼくは就業員だと思い込んで、食べ終わった膳を下げたりする。奥の食堂はVIPみたいなところになっているらしく、そこでも食べている人がいる。
そこでまた目が覚めたのだが、目覚めたところからはじまる夢ってはじめてかもしれない。

国立劇場で人形浄瑠璃、「源平布引滝」をみる。これはおもしろかった。とりわけ、小まんという女性が木曽から受け取った源氏の旗を守ろうと琵琶湖を泳いでいたら平氏の舟に助けられて、源氏の旗をもっていると見破られ、旗をもっていた腕を切り落とされて絶命するのだが、夫と息子が取り戻した手をはめると、一瞬だけ息を吹き返すというラストがとてもおもしろかった。魂が腕に宿っていたというような語りがあったのだけど、手が意志をもつというか、精神が宿るというのは、強く動かされるものがある。

国立劇場にいくときは必ず国会図書館にいくのだが、ここにも相変わらず熱中しているところ。ここでしか見られない資料は結構多いしね。ところで、早田繁という医学者の論文を読んだのだが、この人は台北の病院で働いていたのだが、同時期に台湾にいたのが早田文蔵。同じ早田つながりで、しかも同じ台北。家族か何かの関係があったのだろうか?

2008年 12月 14日(日) 23時28分20秒
戊子の年(閏年) 師走 十四日 戊子の日
子の刻 一つ

鳥の声を録音
2008-12-3(Mercredi)
セグウェイがあたったというレポート。
http://portal.nifty.com/2008/12/03/b/index.htm
これを使って、BNF(フランス国立図書館)を疾走してみたい。っていうか、法的なことをクリアすればできるはずなのだが。

へんな夢をみる。エジソンの蓄音機にはヒントがあって、ダーウィンが鳥の声を録音しようともくろんだことによる、という内容だった・・・。


2008年 12月 03日(水) 23時02分21秒
戊子の年(閏年) 師走 三日 丁丑の日
子の刻 一つ

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